ニュースNEWS

  1. HOME
  2. ニュース
  3. PETボトルリサイクル事業への参入について

PETボトルリサイクル事業への参入について

2020年8月18日

伊藤忠プラスチックス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大林稔男、以下「伊藤忠プラスチックス」)は、この度PETボトルリサイクル事業を開始いたします。地球規模でのプラスチック資源循環体制の早期に構築が求められている中で、国内でも環境省が「プラスチック資源循環戦略」を掲げ、2030年までに容器包装のリユース・リサイクルを6割に引き上げる等のマイルストーンを設定するなど、取り組みが本格化しています。

このような環境下、包装材料分野を主力事業のひとつとする伊藤忠プラスチックスでは、PETボトルのリサイクル事業を開始し、主に食品容器用の原材料として販売を開始いたします。世界で最も厳格な基準の一つとされる米国FDA(食品医薬品局)の安全基準を満たした装置を欧州のメーカーから購入し、三重県の協力会社(PETリサイクル業者)に無償貸与。協力会社にて回収されたPETボトルを粉砕、FDA基準に準拠した方法で洗浄し、原料として再生させます。フレーク、及びシートの状態となった再生PETを、当社が食品容器用の原材料として食品容器メーカーへ販売、主に需要が伸長している中食用のサラダや夏季冷麺用容器の原材料として使用されることが見込まれています。2020年9月に初期設備を稼働、2021年から食品容器原材料としての本格的な販売を開始し、初年度年間9,000トン、2025年度までに16,000トンの販売を目標としています。

伊藤忠グループでもある株式会社ファミリーマートとの間でもこれら再生PETを原料とした容器の取扱い拡大を検討しております。ファミリーマートは、2050年度をめどに、容器包装の環境配慮型素材使用率を100%とすることを、同社の環境対応方針である『ファミマecoビジョン2050』で宣言しており、当社としてもファミリーマート社と共に循環型社会をめざした取り組みを推進してまいります。

伊藤忠プラスチックスでは、昨今高まる環境プラスチック問題に対応して、これまでファミリーマート社向けに、生分解性樹脂(ポリ乳酸)を材料とした容器の導入や、フルラップからサイドシュリンク包装の導入、原材料フィルムの薄肉化等により、プラスチックスの使用量の軽減に取り組んでまいりました。今後もコンビニエンスストアや食品メーカーと一体となった食品包材の企画・開発・物流体制を構築するなど、専門商社の枠を超えた競争力を発揮し、伊藤忠グループの一員として、総力を挙げてESGへの取り組みを全力で推進してまいります。

再生PETシート
再生PETフレーク

一覧ページに戻る