仏Tarkett社との世界初のバイオマス塩化ビニル床材の日本向け独占輸入販売について
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伊藤忠プラスチックス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:林英範)と子会社のCIPSアドバンス株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:河内良浩)は、建設資材大手のTarkett社(本社:フランス La Défense、代表者Fabrice Barthélémy)と、同社開発の環境配慮型塩化ビニル(PVC)床材の日本向け独占輸入に関して合意いたしました。
建設資材は国内のプラスチック消費量の約10.8%(91万トン)を占めております(プラスチック循環利用協会調べ)。昨今、国内外で気候変動に関する動向が注目を集め、プラスチック資源循環法の施行も本年4月に予定される中で、建築資材の生産時においてもCO2排出量の削減が求められ、環境配慮型素材へのニーズが高まっております。しかしながら、これまで床材については100%バイオマスPVCの製品は実用化に至っておらず、同社の製品が世界初となります。
Tarkett社は140年超の歴史を持つ世界的な総合床材メーカーとして、100ヵ国以上で販売実績を有しており、昨今はGHG排出削減に寄与する環境配慮型の素材の開発にも積極的に取り組んでいます。今回当社が独占販売を開始するPVC床材『iQ Natural』は、従前からの石化由来PVCの代替として、第三者機関におけるマスバランス認定を受けた再生可能な原料から製造されたバイオマスPVCを100%使用した世界で初めての床材となります。また、このバイオマスPVCは非可食性の木質由来化学品を原料として作られており、一般的な単層PVC床材と比較して、ライフサイクルアセスメントベースで約50%のGHG排出削減に寄与し、他の環境配慮型製品の中ではトップクラスとなっております。また、iQ Natural自体も従来の単層PVC床材と同様にリサイクルを行うことが可能です。一般的に、単層PVCシートのメンテナンスでは表面研磨で汚れやキズを除去します。同社の製品は研磨後の表面平滑性に優れ、汚れが付着しにくく長期間清潔に保つことができ、病院や介護施設、またクリーンルームの床材に使用されています。
環境を軸にブランド価値向上を図ろうとするTarkettと、同じく環境配慮型樹脂製品拡大を目指す伊藤忠プラスチックス及びCIPSアドバンスとの利害が一致し今般の合意に至りました。3社の強みを活かしながら、3年後に日本国内で年間販売45億円を目標に取引を拡大してまいります。また、日本における床材リサイクルの促進も視野に入れて、さらなる持続可能な環境づくりに貢献してまいります。
Tarkett会社概要(2021年12月1日現在)
社名 | Tarkett S.A. |
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本店所在地 | フランス La Défense |
設立 | 1880年 |
従業員数 | 12,000 |
代表者 | Fabrice Barthélémy |
URL | https://www.tarkett.com/en/home |
TEL:03-6880-1601
TEL:03-5809-4325