ファミリーマート展開中容器の「2022年日本パッケージングコンテスト食品包装部門賞」 受賞について
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伊藤忠プラスチックス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:林英範、以下「CIPS」)、アテナ工業株式会社(本社:岐阜県関市、代表取締役社長:下野泰輔)、株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見 研介、以下「ファミリーマート」)が共同で応募した 『一体化容器(プラスチック/紙)』(以下「本容器」)が、このたび「2022年日本パッケージングコンテスト 食品包装部門賞」を受賞しました。
本容器は昨年2021年度グッドデザイン賞も受賞しており、今回で2つ目の受賞となりました。
公益社団法人日本包装技術協会が主催する日本パッケージングコンテストは今回で44回を迎え、包装におけるデザインからロジスティクスに至るまでのその年の包装の最高峰と優秀群を決定するもので毎年開催しております。本容器は包装部門賞13賞のうち食品部門賞を受賞しました。
CIPSは昨年11月よりファミリーマートの スープ容器として本容器を採用頂いております。
昨今、国内外で気候変動に関する動向が注目を浴び、対策が急がれていますが、日本でもこうした動きの中で2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロとする旨の宣言がされております。こうした中、石油由来プラスチックの使用量削減や、プラスチックから別の素材への切り替えが求められております。
本容器はプラスチックの使用量を削減しつつ、紙素材と組み合わせる事で容器としての機能性と環境への配慮を両立したハイブリッドな製品となります。
プラスチック製内カップと紙製外スリーブを組み合わせた独自設計による環境配慮型容器となっており、プラスチック、紙の特長を活かすことで、それぞれの素材の使用量を最小限に抑える事ができます。利用者には取り扱いがしやすく、消費者には容器として機能的に優れているだけではなく、廃棄時にリサイクル用に分離しやすい構造です。
本容器の特徴詳細
- 本体内カップは薄いプラスチック素材ですが、紙製スリーブの口元に内カップを装着した宙吊り構造とすることで、紙製スリーブが容器全体の強度を補完します。
- 本体の紙製スリーブと内カップの間に空気層がある事で、断熱性に優れます。
- 紙製スリーブは用途に応じて様々な印刷が可能となっており、ユーザーのニーズに応じたデザインを施すことが可能です。
- 紙製スリーブにはミシン目加工が施されており、廃棄の際はプラスチック製の内カップと分別しやすい構造となっております。
- 本体の内カップと蓋は本体の内側で嵌る仕様となっており内容物の漏れを抑制します。
- レーザー加工による多孔弁を有する蓋は、流通段階で虫等の異物混入を防ぎ、レンジ加熱時には効率よく脱気できます。
ファミリーマートは、2050年度をめどに、オリジナル商品に容器包装の環境配慮型素材使用率を100%とすることを、同社の環境対応方針である『ファミマecoビジョン2050』で宣言しており、CIPSとしてもファミリーマートと共に循環型社会をめざした取り組みを推進してまいります。
CIPSは、これまでファミリーマート向けに、フルラップからサイドシュリンク包装の導入や、原材料フィルムの薄肉化、再生PETを原料とした容器の取扱い拡大の検討等により、石油由来プラスチックの使用量の軽減に取り組んでまいりました。今後もコンビニエンスストアや食品メーカーと一体となった食品包材の企画・開発・物流体制の構築を推進するとともに、包装材料用途に限らず広く産業分野の取引先各社とも協力しながら、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
以上
E-MAIL:cips_mp@itc-ps.co.jp